仁川だより

 

 このコーナーは現在仁川にお住まいの方からいただいたお話や仁川を訪問した時のお話を載せています。


長屋に現れた空間

 

 8月に仁川を訪問した際に撮った一枚です。撮影場所はかつて仲町と呼ばれていた地域で、この辺りは長屋住宅が多い地域です。現在もまだ長屋住宅は残っていますが、改装しようとか、取り壊ししようとすると、長屋なので写真のように横方向の桁(けた)という横架材の木材が出てきます。長屋の特徴ですね。



「しあわせ」という店がある場所、そこはかつて・・・

 

 8月17日~19日、仁川を訪問してきました。今回の訪問で見ておきたい場所があったので、仁川に着いてすぐその場所に立ち寄りました。

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月尾海(うみ)列車

 

 年末年始に仁川を訪問した際に乗車した月尾海列車の話です。列車といっても小型モノレールのようなものです。元々は月尾銀河レールとして2010年には運行できる計画だったが、色々あってやっと2019年10月に運行開始となりました。開業当初は行列ができるほどでした。そのあとすぐにコロナウイルスの流行で、乗るためには予約が必要となりました。

 わたしは予約せず行ったのですが、一人だったのでキャンセルもあり、運よく乗れました。料金は8000ウォン、月曜日が休みです。月尾島をぐるっと回り、途中好きな1駅だけ下車して観光を楽しむことができます。観光の時間にもよりますが、大体40分から50分程度で出発した駅に戻ってくることができます。



撤去されていた松峴橋の親柱

 

 以前このHPでも紹介した東仁川駅近くにある松峴橋の親柱ですが、2022年年末に仁川に行った時にはなんと撤去されていました。

 2019年に親柱の写真を撮っている際、その前にある店の人にシャッターを切ってもらったのですが、その店主はそこに日本時代の橋の親柱があるとは知らなかったとのこと。周囲でも知らない人がほとんどではないかということでした。

 そんなことがあってすぐなので、まさかとは思うのですが、そのことが撤去につながったのではと、少し心が痛みました。

2019年7月松峴橋の親柱

2019年7月の写真と2022年の12月の写真



3年ぶりの仁川訪問(2)

 

 旅行記の続きです。旅行記はこれで終わりとなりますが、次回は仁川で見た残念なことを載せる予定です。

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3年ぶりの仁川訪問(1)

 

 年末年始に仁川を訪問した旅行記をアップします。続きは、後日になります。できるだけ早くアップできるようにします。ご理解ください。

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旧京城電気株式会社仁川支社長社宅

       

 仁川にお住いの전영우(ジョンヨンウ)さんからメールが届きました。전영우さんは2015年、日本時代に建てられた旧京城電気株式会社仁川支社長社宅を購入したそうです。古かった家をリノヴェーションして「서담재(書談齋、ソダムジェ)と命名し、文化的空間としてギャラリーを設け、展示会などを開催しているとのことです。

 日本時代この社宅に森さんという方が住まわれていたようですが、詳しいことはわかりません。何かご存知のことがあれば、教えてください。

 전영우さんは仁川大学新聞放送学科で教授をされていたそうです。仁川に来たら서담재に立ち寄ってくださいとのことですが、コロナ禍でしばらく行けそうにないです。仁川には昨年10月に行ったきりになりました。



祖父の仁川生活始まりの場所

 

 9月29日から韓国に行ってきました。3泊する予定でしたが、予約していた飛行機が欠航するということで、2泊になりました。結果、仁川には3時間半しかいられませんでしたが、祖父が仁川生活を始めた場所を確認することができました。文書はPDFファイルにしてあります。

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自由公園近くにある朝鮮機械製作所社宅

 

2018年に訪問した時、李成珍先生から東洋紡績の社宅だとお話を聞きましたが、その後、李先生の調査で朝鮮機械製作所の社宅だったということ判明したそうです。



山谷洞に残る日本時代の住宅

 

 管理人が7月1日から4日まで韓国を旅行してきました。今回は初めて富平区山谷洞に立ち寄りました。文章や写真なども多かったのでPDFファイルにしてあります。

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棟木(むなぎ)に残る日本時代

 

 5月に管理人が仁川を訪問した際、李成珍先生に連れられて行った、中区開港路にある「싸리재(サリジェ)」という名前のカフェ。カフェのたたて物は日本式建築の建物をリノベーションしているので、日本時代に建てられた名残を見ることができます。2階に上がり上を見上げてください。野地板や棟木が見えます。昭和5年4月5日と書かれている棟木を見たときには時間の感覚がずれ、タイムトリップした気持ちになりました。



今も残る松峴橋の親柱

 

 今回は管理人がハナさんに撮ってきてくれませんかとお願いした写真です。万石洞から花平洞の間、水門通の交番がある交差点にひっそりと残っています。当時は「しょうけん橋、しょうげん橋」と呼んでいたと思います。

 この辺をよく通っているというハナさんですが、全く気がつかなかったとのことです。



華厳寺(ハナさんから)

 

ハナさんが12月に華厳寺に行った時の写真を送ってくれました。

華厳寺は現在、海光寺という名称になっています。

 

以下ハナさんの感想です。

当時の様子が分からないのでどう変わったか分からないですが、入り口の門に大正と言う字が薄く残っていて、日本のお寺だったんだなと感じる事ができました。


お寺に行く階段や石垣等はあまり掃除をしていないようで、少しもったいない感じがします。 韓国の方達は、あまりこう言う事は気にしない感じがしますね。

近所の方達が近道として、境内の中を歩いていました。 周りはアパートが多いので、海までは見えませんでした。 何より気温がマイナス2℃で寒かったです。


現在の月尾島(ハナさんから)

 

 みなさんの思い出にもよく出てくる月尾島です。右の写真の上にレールが見えます。これは月尾銀河レールというモノレールです。ほぼ完成しているように見えますね。しかし何か問題があるようで運行システムの入札をしても業者が決まらず、運行されるかどうかもわからない状況だそうです。

 その右の写真はインチョン空港がある永宗島と月尾島を運行しているフェリーです。



きれいに整備された旧日本人街(ハナさんから)

 

何かスッキリときれいになっていると思ったら、電柱・電線がなくなっているんですね。


仁川開港博物館企画展示室の前には郵便局員のオブジェが。これは最近できたようですね。ハナさんによると、このオブジェは当時の写真をもとに作られたようです。

郵便局の裏にはユニクロができていますね。小さく看板が見えています。



カフェ氷庫(ハナさんから)

 

氷の倉庫をリフォームした「氷庫」と言うカフェがあったので行ってきました。
1920年代に日本人の手によって作られ、使用されていたそうです。
後で知ったのですが、経営されているご夫婦はお二人ともに日本に暮らしていたことがあるそうです。
リフォームもご主人がされたそうです。

とても温かい雰囲気のオシャレなカフェでした😊



中区庁舎(旧日本領事館) (ハナさんから)

中区庁舎は文化財に指定されていて、玄関のドアや窓など当時のまま残っている場所もあります。
庁舎前の通りには、日本街が再現されていて、 人力車のオブジェや招き猫があります。
冬はイルミネーションがキレイです。


通りにはカフェがたくさんあり、休日は観光客で賑わっています。
ゆっくり見たい方は平日に行く事をオススメします😊

 

管理人から:当時仁川に住んでいた方々にお話を聞くと、人力車のお話がよく出てきます。人力車のオブジェもできたんですね。以前わたしが行ったときと比べ、仁川の街は整備されています。次回行くときが楽しみです。


カフェ官洞五里珍(ハナさんから)
 

このカフェは、私に昔仁川に暮らしていた日本の方たちへ想いを馳せるきっかけを作ってくれた場所です。

朝鮮商業銀行仁川支店長の方がお住みになっていた家屋を改装したもので、今は、重要文化財に指定されています。
カフェ内には畳のスペースもあり、2階は和室になっています。 (2階の写真はありません^^;)


 当時の写真等も中に残っており、それを見て、この頃の日本の人達はどの様に暮らしていて、どの様な気持ちで韓国をあとにしたのだろうと、ふと不思議な切ないような気持ちになったことを覚えてい ます。
 カフェの左隣は、大和組の事務所兼住宅だった所で、ここもカフェに改装されており、重要文化財に指定されています。
ここの通りはたくさんの日本家屋が再現されていますが、ほとんどがカフェになっています。
 休日に行くと人が多いので、平日に行くことをオススメします😊



唐辛子と階段(ハナさんから)

 

約130年前は、この階段を堺に、右側が日本人街、左側が中国人街となっていたそうです。
お兄ちゃんが階段を上りたいと言うので頑張って上ると、唐辛子が干してあったり、チャイナタウン側には孔子の像があったり。
一番上まで行くと、仁川の港まで見ることができました。 今まで素通りしていたのがもったいないです。 晴れていたらもっとキレイな景色だったと思います。
ハナさんの紹介
ハナさんは韓国人のご主人と東仁川の近くにお住まいです。子育て中ということですが、時間を見つけて仁川の様子を知らせてくださるそうです。